お問い合わせ

事例紹介

シニア市場調査

リョービ株式会社様アンケート施策紹介

”リアルな消費者の声を聞くアンケート”にてシニア市場調査のご紹介

■リョービ株式会社様とゆこゆこの取組の経緯「消費者様の声を聴くこと」

リョービ株式会社様(以下、リョービ様)は、ゆこゆこで2023年にドア開閉装置の「RUCAD(ラクアド)」(以下、ラクアド)に関するアンケートリサーチを実施。宿泊予約サービスにおける会員の半数以上が50代以上を占めるゆこゆこでは、会員の方に向けて親和性の高い商品やサービスをメールマガジン等でご案内するシニアマーケティング事業を行っており、シニアの声をお伝えすることで各企業様のお力添えができるようにしております。シニアの声を直接リョービ様にお伝えすることを目的にリサーチは行われました。

今回取り上げられた「ラクアド」はご自宅のドア上部に取り付けるだけで、車椅子の利用者や荷物などで両手がふさがっている状況でも楽にドアを開閉できるようになる商品であり、機能性や安全性、バリアフリーなどに配慮された商品で注目されています。

リョービ株式会社 
執行役員 東京支社支社長 兼 建築用品本部本部長 清水様
建築用品本部 企画管理部 企画課 大元様
建築用品本部 企画管理部 企画課 小橋様
建築用品本部 営業部 国内営業課 金川様

に、ゆこゆことの取組みについてお話を伺い、ゆこゆこ佐藤、小林との対談を実施いただきました。  

■リョービ株式会社様の「ラクアド」とは 

―ゆこゆこ佐藤(以下、佐藤)  ラクアドを開発した背景を教えて下さい。元々ドアクローザがあったのに、なぜ開発されたのですか? 

―リョービ清水様(以下、清水様)   当社ではコーポレートメッセージで「できたらいいなの、その先へ。」を掲げています。また安全にしっかりとドアを閉めることができるドアクローザの事業は60年の歴史があります。新商品の開発にあたって、お客様のドアに関する困りごとを解決できたらと考えていたところ、車椅子の方や高齢の方からドアが重くて開けにくいという声をいただきました。困っている方のサポートができる商品を開発したいとの思いからドアクローザの技術を活かし研究を進めた結果、自動でドアを開閉できるラクアドが誕生しました。

―清水様  ラクアドによって自宅のドアが自動で開閉できるのは便利という声をいただいています。また、お子さんを抱っこしているお母さん達や、力の弱い子供の助けにもなりたい。生活の中でドアがバリアにならない商品、開けることに苦労する方の障壁を取り除ける商品になることを目指しています。開けることだけでなく、ドアクローザの仕組みで閉まることにも意識をしています。ドアクローザメーカーとして、安全性を考慮し、人が触れると止まる機能も実装し、安全と機能を両立している商品なんですよ。 

―佐藤  いつから販売されていらっしゃいますか? 

―清水様  2019年に初期型のラクアドを発売し、バージョンアップしています。発売当初は戸建て住宅の玄関を想定していましたが、今後は商業施設やビルでも使用できるようにしていきます。

■「ラクアド」のゆこゆこ会員へのアンケートリサーチを行うことになった経緯 

―佐藤  ゆこゆこでアンケートリサーチを行うことになった経緯をお話しいただけますか? 

―清水様 当社はサッシメーカーや代理店などの企業様に商品を納入しているため、エンドユーザ―の声がなかなか直接入ってこない状況があります。ドアクローザを60年間販売してきているため我々の思い込みもありました。ドアを開けることを自動にしたことの便利さをお客様にご理解いただく難しさなどは、分かっているようで分かっていなかったと感じています。どういったお客様がこの商品を便利だと思っているのか、購入してくれるのかを知りたい、と思いました。ゆこゆこカスタマーは、ゆたかな暮らし方や住居に関心の高い方が多いと感じたため、リサ―チをお願いしました。 

―佐藤  ありがとうございます。我々も御社以外のメーカーのお客様とお話する機会がございますが、 なかなか消費者様の声が入ってこないという悩みをよく伺いますね。また弊社の会員様は持ち家をお持ちの方が約7割いらっしゃいますので、旅行に留まらず、住居にもこだわりをお持ちの方が多いと思っております。 

ゆこゆこ会員様と「ラクアド」との親和性 

―佐藤  ゆこゆこ会員は、お出かけ好きなアクティブシニアなのですが、どのようなイメージですか? 
お出かけになるということは、ドアとの接触頻度が高い可能性があり、ゆこゆこの仮説としては、ゆこゆことラクアドとの親和性が良いと思いました。 

―清水様 困っている方は誰?その困っている方を助ける方は誰?という点も大事だと思います。ご両親との同居などもあると想像し、アクティブシニアの方は老後を見据えてリフォームを検討している可能性が高いと感じました。 

―佐藤  仰る通り、困っている方を助ける方は非常に重要な視点ですね。 

実際のアンケート結果から見えてきたこと 

―佐藤  リサーチ実施前は、消費者の声が入ってこなかったということでしたが、リサーチを実施してどう感じましたか? 

―清水様 今回のアンケート結果は新しい気づきがありました。今後開発をする際や、あれ?どうだったかな?と思った時に振り返る資料にもなると感じます。 

―佐藤 ありがとうございます。 

―リョービ金川様 ラクアドは、「価格が高く見える」という意見はあると思っていたのですが、なかなか本当の声は集めにくい。普段接することのないアクティブシニアの方のご意見を聞けたのはとても良かったです。自分たちはだけでは、どうしても欲しい情報だけ集めてしまうので、今回のアンケートで気づきがありました。 

―リョービ小橋様 リサーチ結果を見る前は、想定内の回答しかないのではと思っていました。ですが回答をみて新しい気づきがありました。約70%程度の方が、セキュリティー面を気にしていることが分かりました。その回答から、ラクアドと鍵の連携を検討できれば、需要をもとにして販売経路を広げられると感じました。更にもっとアンケートで聞いてみたいことも出てきました。 

―佐藤 ありがとうございます。新しい気づきや意外な結果を見ることができるのもリサーチの醍醐味です。 単純に調べるだけでなく、販路拡大などにご活用いただけるケースもございます。 

―リョービ大元様(以下、大元様) 想定外の回答を多くもらい考えるきっかけになりました。こうだろうと思って活動してきたことが違うと分かったことに価値がありました。あとは実際に使用してもらった方の採用事例を増やしたいと思います。 

―佐藤 リサーチを実施することで消費者の意向に近い営業活動に軌道修正ができそうですね。 

▼あなたにとってご自宅の玄関ドアに求めるものについてお伺いします。 
以下についてどの程度重視していますか。(n=500) 

■今後のリョービ様とゆこゆこでの取組み 

―佐藤 このプロジェクトに関わってから、私もショールームで実際に使わせていただき、便利さを知りました。実際にラクアドを体験していただいた方へのインタビューに展開したいですね。 

―清水様 同じ玄関ドアでも4種類くらい並べて、普通のドアクローザをつけたドアとラクアドを搭載したドアと比較してもらうようなことが試せると、違いがすぐにわかるので便利さがより際立つと思います。 

―佐藤 宿泊情報誌「ゆこゆこ」に掲載いただいている旅館様に宿泊の際、ラクアドの体験できる企画を検討させて下さい。 

―清水様 温水洗浄便座が登場した時にも、実際に使用してもらうことで便利さが浸透した事例がありました。我々のラクアドも使ってもらって、便利さを知ってもらうことが大事だと考えています。ゆこゆこ様と取引のあるホテル様にて、宿泊の際に試してみてもらう体験型はとてもおもしろいですね。実際に体験してもらい、改良していきたいと思います。 

―ゆこゆこ小林 (以下、小林)  今回のアンケートで、実際に試せる場があれば、参加してみたいですかという設問に、多くの方が興味を持たれていました。今後、採用事例をつくるお手伝いの提案をさせていただきたいと思います。 

―佐藤 最後に、今回のリサーチにご協力いただいた方に向けたメッセージなどがありましたらお願いできますでしょうか? 

―清水様 今回のアンケートを沢山の方に回答いただいたことで沢山のヒントをいただきました。ありがたいと思っています。感謝申し上げます。 

―大元様 ラクアドの認知度が低いことが1番のネックであり、どうしたらいいのだろうと考えている中で、ゆこゆこ会員様にアンケートの協力をいただき、ラクアドを知っていただくことができて、嬉しく思っています。 インタビュー記事なども見てもらい、口コミで広がっていけばいいなと思います。 

今回取材取材に対応したゆこゆこ社員 

佐藤弦一郎 

法人営業部 プランニンググループ リサーチ担当 

小林莉里花 

法人営業部 マーケティング支援G 営業担当 

YUKOYUKO HOLDINGS